スタートライン

未来 それは 瞬間単位で訪れる 瞬きする間に過ぎ去らないよう 未来が現在に変わる軌跡を見つめていこう

天使と悪魔と人間と

優しさの嘘を頂戴 あなたなら分かるでしょ

平仮名のすきを頂戴 わたしには分かるから

大事な建前が零れ落ちる度にあなたは食べていてくれた

振り返るとあなたはエデンへ行くの

やがて憎たらしくなるの

止まらない 自己愛の崩壊が
きっとこれはあなたがかけた呪い
動かない 利己的な右足が
きっとこれはわたしがかけた暗示

優しくしないでと拒むほど動く唇に温もり一つ

死に神にバイバイ


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春夏秋冬

春。

桜の美しさより先に咲いた桜色の想いをきゅっと握りしめて。

春が散った。

夏。

真っ青に広がる海より広く大きな心のあなたに溺れて。

夏が揺れた。

秋。

色とりどりの変化を見せる山々より繊細なあなたの心の変化に翻弄されて。

秋が澄んだ。

冬。

凍てつく寒さよりあなたがいない寂しさに震えて。

冬が酔った。


そして季節は巡るでしょう。

桜の陰にあなたを探して。

渚の果てにあなたを探して。

紅葉の麓にあなたを探して。

雪の足跡にあなたを探して。

そして季節は巡るでしょう。

そして記憶は薄れていくでしょう。

悲しいかな。

男は淡い記憶を引き出しにしまう弱い生き物。

女は淡い記憶を塗り替えていく強い生き物。

そして記憶は巡るでしょう。

この想いが朽ち果てる時はわたしが死ぬ時でしょう。

死ぬ前に一つだけお願いするでしょう。

神様の存在など信じていないわたしがお願いするでしょう。

仏教徒でも無いわたしが輪廻転生を信じて言うでしょう。

極楽浄土など夢のまた夢と思っているわたしが言うでしょう。

「生まれ変わってもあの人を愛した記憶を残して下さい。」と。

人に生まれ変わったのならば60億人の中からあなたを探す旅にでるでしょう。

動物に生まれ変わったのならば願わくばあなたのペットに叶わぬのならばあなたの餌になるでしょう。

植物に生まれ変わったのならば願わくばあなたが休める木陰を作り叶わぬのならばあなたに似合う洋服の材料になるでしょう。

それすら叶わないのならば…

遠く雲の彼方から見守るでしょう。

春には桜吹雪と共に逆境の中で前に進む力と愛を育む喜びを運んでくるでしょう。

夏には潮風と共に現実を楽しむ無邪気さと真っ直ぐな向上心を運んでくるでしょう。

秋には木枯らしと共に生きるために必要な知恵と芸術を美しいと思える感性を運んでくるでしょう。

冬には舞い散る雪に一粒の涙を混ぜてわたしの存在を教えるでしょう。

そして季節はまた巡るでしょう。

そして想いも巡るでしょう。


20代半ばのまだ真理も思想も哲学も中途半端なわたしにあなたは生きる理由をくれました。

何故生まれたのかなどと言う永久哲学さえ通り越して。

遺伝子を残すためだという生物論さえ通り越して。

神から授かったものだという宗教論さえ通り越して。

恋愛論という最も単純で最も一般的で最もわたしからは遠かった答えをくれたのです。

わたしはこれから先あなたが生まれた世界だから生きるのです。

あなたと過ごせない世界なんて意味が無いと思うかもしれません。

しかしあなたと出会えた世界だから生きようと思えるのです。

そしてその想いが廻り巡るのならわたしは消えることはありません。

わたしは世界一幸せな人間です。


そしてまた想いは巡るでしょう。

そしてわたしは廻るでしょう。

宇宙の片隅のちっぽけな命が刻んだ恋愛という名の軌跡を人は奇跡と呼ぶのでしょう。

さようなら愛しき人よ。

また春が新しい生命を運んでくれるその日まで。

ありがとう愛しき人よ。

それは冬の澄み切った星空の下で始まった別れ。

そして季節は廻るでしょう…

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